「うつ」が治っていく経過(その4)



「うつ」の仕事復帰

何もしなくてよかったし、何も出来ない状態から復職するのは
非常に厳しいものがあります。
復職した時は、本当に簡単な仕事でさえ、うまく出来ず、
自分自身で、「こんな事も出来なくなったのか」とショックでした。
一日中、会社の机にぼやっと座っていました。
他の人から見れば、サボっているとしか写らなかったと思います。
しかし、座っているだけで、精一杯でした。
夕方になると机を片付けて、さっさと帰りました。

仕事は「周囲の理解はあった」ので軽いことをずっとやっていました。
しかし、それは、つまり人事評価は悪いと言うことです。
会社的に見れば、役職者がうつで休職するということは、
ストレスに耐えられない者、「使えない人間」と評価されます。
そういう意味でも、長い休職は出来れば避ける方がよいと感じます。

復職のきっかけになったのは、兄の病気の悪化と自死です。

私の休職中に、統合失調症であった兄は、問題を起こして、
警察に捕まり、精神病院へ入院し、そして退院して、
最後は自死しました。

ぼんやり暮らしていた私は、警察や被害者の方への対応、
病院の手続、葬祭、遺品整理、自動車の売却、公営住宅の明け渡し、
お寺、墓地への納骨などがあり、
各所へ電話をかけて問い合わせをしたり、行って話を聞いたりして、
忙しく過ごしました。

休職していたから出来たことばかりでしたが、
これをやったので復職できると思いました。

不思議な巡り合わせと言えるかもしれません。
「うつ」状態での復職には、本人の意思とともに
何らかのきっかけが必要なのだと思います。


心の相談室 小倉

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