統合失調型パーソナリティ障害

●特徴
・失調型パーソナリティー障害ともいう、英語でスキゾタイパルSchizotypal personality disorder。パーソナリティー障害ではあっても、統合失調症が発症していない状態で、遺伝的な影響が大きいと言われている。
・精神性が高い、一方で非現実的。
・ユニークな思考、直感をもち、それが日常生活や行動に表れている。
・頭で考える。活発に考え、対話し、自分に語りかける。独り言が多い、思い出し笑いをするなど風変わりな人にみえる。
・こだわりがない、自分のスタイルを通す、マイペース。
・アスペルガーと似ているが、実際は異なる。アスペルガーの人は、客観的、観察的なので現実を見ている。失調型の人は、非論理的、観念的、超越的な存在で空想している。
・パーソナリティー障害の範囲に入れる程度の軽い妄想。日常生活に大きな差し障りがない程度。支障がある場合は、パーソナリティー障害と言うよりは、発症している可能性がある。

●原因
・統合失調症の遺伝的形質を持っている可能性があり、発病に至っていない状態。

●簡単な基準(全部当てはまると言うことではなく、半分以上当てはまるものがある)
・あそこで騒いでいる人は、ぼくの話で盛り上がっているとか、アイドルの週刊誌で話題になっている一般女性の彼女というのは、実は私である、というようなまったく関係のないものと自分との間に良くも悪くも関わりがあると考えることがある。
・ちょっと変わった思い込みがあったり、幽霊の存在や超能力を信じたりしている。
・遠くのものが見える、テレパシーがある、神の声が聞こえる、幽霊を見た、UFOにさらわれた、ぼくの背中には背後霊が5人いるなどを信じており、感じる、わかる、経験したと言う。
・あまりにもかけ離れた抽象的な考えをする。あいまいな感じ、まわりくどい、こだわりすぎ、いつも同じ、などのしゃべり方。
・深読みする。何かにつけて、それは実はこういう理由で、ぼくを陥れようとしている、というような妄想を抱く。
・もし実行すれば犯罪になるような気持ちやちょっとあり得ないストーリーの思惑がある。それにこだわって、とらわれている。
・変わった身なりや、行動をする。
・仲の良い友達がいない。
・世の中はぼくを陥れるので怖いと思っている。慣れたらわりと大丈夫かも、ということがない。なじめないのは自分が悪いのではなく、あくまで陥れる奴がわるい。

●周囲の人の対応
・原則、治そうということではなく、できることを伸ばしてあげる。
・本人が持つ興味、関心を尊重する。
・現実的なこと、人に合わせることはできないので、そういう面をサポートしてあげる。
・アイデアマンで、ひらめきがあり、おもしろい発想ができるので、そこを使っていく。

●治すには
・身近なこと、身の回りのことを大切にして、現実のことを少しでもやるようにする。
・現実的なことができるようにするために、世話をする必要があったり、黙々と取り組まないといけないことをやる。ペットを飼う、花を育てる、料理をする、頭を使う個人競技のスポーツなど。趣味の中で現実に直面してみる、という意味。
・その他、欠点と思われることをおぎなうような努力。

●DSM-IV-TR
DSM-IV-TRでは、以下のうち5つ以上を認めることで診断される。
・関係念慮 (関係妄想を除く)
・行動に影響し、下位文化規範に合わない奇異な信念、または魔術的思考 (迷信や超常現象を信じるなど)
・身体的錯覚を含む、普通ではない知覚体験
・奇異な考え方と話し方
・疑い深さまたは妄想様観念
・不適切なもしくは限定された感情
・特異な外見や行動
・家族以外に信頼できる人間や親しい友人がいない
・慣れによって軽減せず、また時に妄想的恐怖を伴う過度な社会不安




心の相談室 小倉




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