反社会性パーソナリティ障害



●特徴
・他人から奪い取ることを気にしない。
・他人への共感はない。
・人を信じるのは格好が悪いことだ。
・なぜなら人は裏切るものだから。
・ルールを軽く見る、敵視する、タブー(やってはいけないこと)がない、持たない。
・場当たり的で、アウトローのような感じ。

●原因
・受け入れられるという経験がなかった。全てにおいて否定され続けてきたことから、誰も信じることはできない、信じられるのは自分だけだという思いになっている。そのため、信用出来ない他人は、自分が生きていくために利用してもよいと考えている。
・平気で盗む。理由は自分に必要だったから、欲しかったから。
・平気で暴力をふるう。理由は、あいつが悪い、やらなかったら自分がやられる。

●簡単な基準(半分以上当てはまるものがある)
・ルールや法律に沿った行動をしない。繰り返し破る。
・人をだます、嘘をつく。自分のために、自分の利益にするために、繰り返しだます。
・思いつきで行動する。計画性がない。後先を考えていない。
・いらいらしている。攻撃的。けんか、暴力も平気。
・向こう見ずで、自分や他人の安全を全く考えない。
・どこまでも無責任。定職につかない、つけない。お金を払う、お金を返す、ということをしない。
・これをするのは悪い、とか、これをしたらかわいそうという気持ちがない。人を傷つける、いじめる、盗む、うばう、などが平気であり、正当化する。

●周囲の人の対応
・否定しない。否定されて生きてきたので、先入観を持たずに中立的に接する。ニュートラル。
・挑発して試してくることがあるが、動じないで受け止めてやり、何があったのかと逆に心配してやれるぐらいの度量を持つ。
・間違ったことは間違っていると叱る。感情的に怒ってはダメ。本人の為を思って叱る。
・いつかは、受け入れられた、認められたと感じて変わってくることがある。忍耐強く接することが重要。

●治すには
・夢中になってできる仕事、趣味を持つ。危険を伴う仕事は、危険に向かっていく衝動を昇華するので、向いていると考えられる。ルールを守る意識付けにもなる。格闘家、武道家、激しいスポーツ。
・心が落ち着いてくると、芸術にも気持ちが向く人もいる。
・本当に愛情を持てる人ができると無理をしなくなっていく。
・名のある格闘家は、元はヤンキーで、今は愛妻家で、引退後は絵を描いたりするというのはテレビで見かける。

●DSM-IV-TR
DSM-IV-TRによる診断基準。他人の権利を無視し侵害する広範な様式で、15歳以来起こり、以下のうち3つ(またはそれ以上)によって示される。
・法にかなう行動という点で社会的規範に適合しないこと。これは逮捕の原因になる行為をくり返し行なうことで示される。
・人をだます傾向。これは自分の利益や快楽のために嘘をつくこと、偽名を使うこと、または人をだますことをくり返すことによって示される。
・衝動性、または将来の計画をたてられないこと。
・易怒性および攻撃性、これは身体的なけんかまたは暴行をくり返すことによって示される。
・自分または他人の安全を考えない向こう見ず。
・一貫して無責任であること。これは仕事を安定して続けられない、または経済的な義務を果たさない、ということをくり返すことによって示される。
・良心の呵責の欠如。これは他人を傷つけたり、いじめたり、または他人の物を盗んだりしたことに無関心であったり、それを正当化したりすることによって示される。



心の相談室 小倉




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