兄の死<自死遺族>その4

兄は、腎臓病(ネフローゼ)を患って、大学を中退しました。法律の勉強がしたかったようですが、法学部は落ちて、経済学部にいました。ネフローゼが落ち着いた頃、30歳過ぎから、会計事務所に就職しました。

会計事務所は、企業の決算をお手伝いするのが仕事ですから、ほとんどの企業が年度末となる3月頃に仕事が集中します。そういう季節は、徹夜での仕事が常態化していたようです。

すると、ある日から、顧客の企業へ出向く道に、「暴力団事務所があって、俺を殺そうと狙っている」と言い始めました。

またあるときは、「事務所のお金を使い込んだ」と話します。両親は、その使い込んだという金額のお金を持って、事務所へ謝りに行きました。

でも、どの話も、本人の妄想だったようです。仕事がきつくなったのをさかいに、どうやら統合失調症を発症したようでした。事務所は、クビになりました。

以前に住んでいたところのご近所さんで、いわるる幼なじみにお医者さんの息子さんがいました。その方が、精神科のお医者さんになっておられて、そこへ通うようになりました。

通院するうちに、少し回復してきたこともあって、その病院で事務として雇っていただけることになりました。ありがたいことでした。

パソコンが使える、法律や会計の知識がある、など、病院側もメリットがあり、重宝されて働くようになりました。でも、病院としても、ずっとということではなく、病状を診ながら、自立できる道を探してくださっていたようで、精神障害者の自立支援をする施設で働いてはどうか、ということになりました。

でも、ここへ就職するようになって、また病気が再発していきました。

次回はその話を書きたいと思います。


               カウンセラー 小倉   心の相談 in BASE

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