演技性パーソナリティ障害

今回は演技性パーソナリティ障害についてです。



●特徴
・他人を魅了するような行動を取り、また驚かしたり注意をひきつけたりして、とにかく注目を集めたがる。その時の方法として、自分自身をおとしめることもいとわない。自己愛性パーソナリティの場合は自分は賞賛される素晴らしい人間として注目されたがるのとは、ここがちがう。
・女性に多い。同じような状況で育った場合、女性は演技性パーソナリティに、男性は反社会性パーソナリティになると言われている。
・関心を引きたいので周りに合わせて、流行をまねる。誰かがブランド物を持つと私も買ったと言ってくる。ウソの場合もあるし、実際翌日には買って持ってくるということもある。
・パニックになることがある。パニック障害を持つこともある。
・ただし、パニック障害の人はみんな演技性パーソナリティ障害だということはない。

●原因
・成長時期に親などにかまってもらえなかったことと、親に異性問題があったりする子とが原因と言われている。
・わかりやすい例としては、父親を亡くし母親は彼氏を作って家に呼び込み、その時間、娘はいつも家の外に出されていた、などという場合。まさにこの母親がやっている行動を娘は自分のふるまいとして取り入れていくと演技性パーソナリティとなってしまうことがある。

●簡単な基準(半分以上当てはまるものがある)
・自分が注目されていないと楽しくなく、すごく落ち込む
・関心を引くために性的に誘惑し、挑発的な行動に出る
・考えが浅はかで気分がすぐ変わる
・着飾ったり露出的な服装など外見で関心を引こうとする
・印象的だが内容のない話をする
・必要以上でわざとらしく大げさに振る舞う
・人の話にのっかってしまう、周囲に影響を受けやすい
・そこまでまだ仲良くなってないよという関係でもやけに親密

●周囲の人の対応
・見え透いたウソをつくからと言ってウソをあばいたりすると、逆に攻撃されて、悪いウソの噂を流したりされてしまうので、ウソはあばかない。だからといってそれを信じない。
・振り回されない。なぜそういうウソをつくのか、本人は何を考えているのかを考えてみる。もちろん本人に聞いてはいけない。孤独感や疎外感を持っていることが多い。ゆがんでいるかもしれないが。
・健全な形で本人の欲求を満たしてやる。
・パニックを起こしている場合、彼(彼女)が求めていることは上記の孤独感などの愛情の欠乏や、常に周りを見渡して自分が目立つような行動をしていることからくる精神的なエネルギーの消耗なので、節度を持った形で大切にしてやり休息させてやる。ただしズルズルと甘やかしてはいけない。休息はしんどいから休息するのであって、遊びに行く時間ではない。
・パニックになる時は自分でうまく休息できるように段取りを整えてあげるなどしてサポートしてやる。

●治すには
・自分と向き合う時間を持つ。自分の行動や心の動きそれによるみんなの反応、その結果自分はどう感じたかなど、内省して振り返る習慣を持つ。
・他人の関心を買うことから離れる時間を持つ。
・そのために、日記を書く、本を読む、草花を育てる、ペットを飼うなどの趣味を持つ。
・要は、一人で、自分のために、過ごす時間が大切。
・それを長く継続する。

●DSM-IV-TR

過度に情緒的で、度を過ごして人の注意を引こうとする行動の広範な様式で、成人期早期に始まり、さまざまな状況で明らかになる。
・自分が注目の的になっていない状況では楽しくない。
・他人との交流は、しばしば不適切なほどに性的に誘惑的または挑発的な行動によって特徴づけられる。
・浅薄ですばやく変化する感情表出を示す。
・自分への関心を引くために絶えず身体的外見を用いる。
・過度に印象的だが内容の詳細がない話し方をする。
・自己演技化、芝居がかった態度、誇張した情緒表現。
・被暗示的、つまり他人または環境の影響を受けやすい。
・対人関係を実際以上に親密なものとみなす。





心の相談室 小倉





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